なぜ「介護」という仕事を選んだんですか?
介護の仕事を始める前はフリーターだったんです。 30歳近くになった時、ちゃんとした職について将来のことを考えないとなぁと思っていた矢先に東日本大震災があって。 その時に姉が介護士をしていたのでそれがキッカケになり、正職員として働き始めました。
仕事を始めるに当たって、不安はありませんでしたか?
介護はきついというイメージだったので、不安でした。 排泄介助や認知症の方の対応など、漠然とですが「大変だな」というイメージがありました。 初めて介護の現場に立った時は、同僚が親身になって教えてくれたのでどうにかこなせました。当時の入居者さんもコミュニケーションが取りやすい方が多かったのでその点はありがたく、自分が思っていたほどではありませんでした。意外にもこの仕事が合っていると思いましたね。楽生会のユニットケアは毎回同じ職員が対応するので、利用者さんとの距離も自然と近づきます。自分の居場所じゃないけれど、自分の日常の延長のような介護の仕事で親身になれる。そういったことを通して自分自身も変わったなと思いました。
働き続けられる理由はありますか?
良いリーダーや経験年数のある職員さん、他職種の訓練士さんや栄養士さん、看護士さんなど、 経験があって頼り甲斐のあるスタッフがたくさんいるので安心して働けるのが続けられる大きな理由ですね。 また、施設の基盤も盤石になってきていると感じるので、これからの発展に関われる楽しみもありますね。
スキルアップについてはどうですか?
この職場にいながら研修に色々参加していきたいと考えています。 職場全体が職員のスキルアップに非常に協力的だと思います。勉強会や研修会もありますよ。
給料面はどうですか?
少なくないと思います。 ボーナスも正職員になればきちんともらえるし、他とくらべても良い方かと思いますね。
人間関係はどうでしたか?
みんな協力して取り組む姿勢が強いと思います。ユニット同士も協力し合えていますし、その点は本当にありがたい職場ですね。 職場にによっては性格の不一致などがあると思いますが、ありがたいことにそれもない。 もし仮に人間関係が悪かったとしても、ユニットケアで利用者さんとの顔なじみの関係があるので、その関係を結べたら仕事も頑張れる。 退去されたり病気で亡くなる方もいて寂しさはあるけど、、話をしたり信頼関係を結んでいく中で、自分が家族になったような気持ちになれたりするので、すごくやりがいを感じていますね。
未経験やこれから仕事を始めたい人へメッセージをお願いします。
職場で顔なじみの関係を得ることで自分の居場所ができる良さを知ってもらいたいですね。僕は元フリーターで職も転々としていて、家以外に自分の居場所がなかったので、それを特に強く感じていますね。不安もあると思うけど、まずは飛び込んでみて!思っていたより大変じゃなかったから。僕もそうでしたが、その職場で頑張っている先輩社員が必ずいるから頼りにしていいと思います。
その中で、自分も職場に居場所をつくる気持ちがあれば悪い仕事じゃない。 未経験で始めるのが不安な人は、規模が小さいところよりも特養など大きい場所の方が働きやすいと個人的には思いますよ。 様々な職種の人がいたり、勉強会や研修などがありますし、サポート体制がしっかりしていたり、職員もいるので誰かが助けてくれると思います。
ここに来るまでに、書店やコンビニエンスストアなどの接客業もやってきましたが、それとは違った優しさの面を学べる職種かなと思います。 人と直接接する仕事なので、自分が心を開けば開くほど、相手の日々の変化がわかるようになって、 ひいては自分が相手の心の拠り所になってくるのを実感できます。 自分の生活も経験も、利用者さんと同じ時間を過ごし、共有することがこの仕事の醍醐味だと思います。